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右往左往しながらのストックフォト体験記

色飽和って何?

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先月、ひさーしぶりにカメラを持って散歩へ行きました。

今の時期だと山茶花が咲いているのでウキウキ写真に撮ったんですが…。

赤とか濃いピンクの花って撮りづらいんですよね。

良い天気だとなおさら。なかなか上手く撮れません。

鮮やかできれいな赤とピンクのグラデーションが撮りたいのに、撮った写真は見事なべた塗り。

グラデーションなんてあったもんじゃない。

そう、色飽和です。

色飽和って何?

色飽和とは読んで字のごとく「色が飽和している状態」です。

・・・色が飽和って言われてもピンときませんよね?

もう少しちゃんと説明すると、特定の色の彩度(鮮やかさ)が高くなってしまうと階調(グラデーション)が消えてべた塗りのようになってしまう状態のことを指します。

例えば次の写真、1枚目が元の写真で2枚目がわざと彩度を上げて色飽和させた写真。

(元の写真はフリー写真素材ぱくたそ 様からお借りしました)

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鮮やかになったもののところどころべた塗りっぽくなっています。

特に白丸↓の部分なんて花びらの境目が消えてしまっています。

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ちなみにこの色飽和、主に暖色で起こりやすい現象です。

例に挙げた写真もそうですが、赤いバラとか濃いピンクの山茶花とか。

なんとな~く、物とかよりも花の方が色飽和しやすい気がします。

どうやったら色飽和を抑えられる?

色飽和を抑える方法はいくつもあります。

  • 彩度を下げる
  • 撮影モードを変える
  • 露出をマイナスにする
  • 被写体に光を強く当てない
  • ヒストグラムで確認する
  • RAWで撮影して後で編集する

他にもいろいろあると思いますが、とりあえずはこんな感じです。

1つ目、彩度を下げる

手っ取り早く色飽和を抑えるには彩度を下げることです。

そもそも、色飽和は彩度が高くなりすぎて起こることなので彩度を下げれば回避しやすくなります。

彩度を下げすぎてしまうと色の良さがでないので、色飽和しないギリギリを狙う感じですね。

2つ目、撮影モード

これ、カメラ初心者の方だと撮影モードがオートのままだったり、最初に設定したっきりってことないですか?

私がそうだっただけかな?

普段、オートや色鮮やかに撮れるようなモードを選んでいる人はニュートラルとかのモードにしてみると結構変わると思いますよ。

3つ目、露出をマイナスにする

明るくて彩度が高いと色飽和しやすいので露出を下げることであえて少し暗くしてしまうって方法です。

私は露出で調整することが多いですね。

あえて露出をマイナスにすることで、雰囲気変わるのも好きだったりします。

4つ目、被写体に光を強く当てない

これはカメラを始めたころに悩まされましたね。

日光を浴びている赤いバラを撮ろうとしても、どうしても色飽和してしまうんですよ。

肉眼で見れば綺麗なのに、カメラを通すとべったべたのべた塗りで。

今考えれば「日光を浴びまくっている=明るく鮮やかになりやすい」ので当然色飽和しやすいってわかるんですが、当時はもうわけわからん!!ってなってました。

5つ目、ヒストグラムで確認する

ヒストグラムでデータ的に色飽和を確認するのも方法の一つです。

写真撮ろうとしたら画面の隅っこに、もにょもにょ動いているグラフみたいなの、見たことありません?

あのグラフみたいなのはヒストグラムと呼ばれるもので、ピクセルの数を縦軸、明るさを横軸にしたものです。

この写真の中にあるピクセルのうち、明るさ1のピクセルが5個、明るさ2のピクセルが3個、みたいな感じですかね。

これ、明るさだけじゃなくて赤、緑、青、の3色も同じようにそれぞれグラフ化されます。

めちゃくちゃざっくりいうと、明るさを示すヒストグラムが右に振り切っていれば白飛び、左に振り切っていれば黒潰れ、各色が振り切っていれば色飽和が起こっていますよ~ってサインです。

なので、これを確認しながら撮影すれば色飽和は回避できるってことになります。

最後に、RAWで撮影して後で編集する

これは撮影後の話。

ある程度気を付けて撮影して、編集するときに直そうって話なので根本的な解決ではないかもしれません。

力技で直しちゃえ!ってことですね。

ただし、いくらRAWで撮影しても編集には限界はあるので、撮影時からしっかりと意識してできる限りの調整をしておくことは大切ですよ。

と、ここまで色飽和を回避する話をしていますが、私は色飽和=絶対NGではないと思います。

色飽和=絶対NGではない

色飽和を避けるあまり、一番見せたい部分の魅力が下がってしまったら元も子もありません。

さっきの薔薇の写真、色飽和を避けるために思いっきり彩度を下げました。

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あえて狙ったならこれもOKですが、鮮やかさ瑞々しさを出そうと思っているとしたらこの写真はNGですよね。

要はバランス。一番見せたい部分を優先した結果、他の部分で少し色飽和してしまうってことは許容範囲だと思うんです。

そのあたりのバランスは本当に個人差があると思います。

ちなみにここまであれこれとお話ししていますが、私は色飽和しがちです。

パキッとした原色系が好きなのでついつい彩度を上げてしまうんですよね。

彩度を上げつつ色飽和を避ける。私にとっても大きな課題です。