W-8BENの書き方
スポンサーリンク
Adobe stockなどのアメリカのストックフォトサイトにコントリビューターとして登録が完了したら忘れずにやっておきたいのがW-8BENの提出。
具体的な書き方について解説していきます。
- そもそもW-8BENって何?
- どこに提出するの?
- どう書けばいいの?
- Part1の書き方
- 1.Name of individual who is the beneficial owner
- 2.Country of citizenship
- 3.Permanent residence address (street, apt. or suite no., or rural route). Do not use a P.O. box or in-care-of address.
- 4.Mailing address (if different from above)
- 5.U.S. taxpayer identification number (SSN or ITIN), if required (see instructions)
- 6.Foreign tax identifying number
- 7.Reference number(s)
- 8.Date of birth (MM-DD-YYYY)
- Part2の書き方
- Part3の書き方
- Part1の書き方
そもそもW-8BENって何?
簡単に言うとアメリカにおける税金関係の申告書です。
正式名称は「Certificate of Foreign Status of Beneficial Owner for United States Tax Withholding and Reporting (Individuals)」と言う長い名前。
日本語に訳すと「米国税の源泉徴収および報告のための受益者の外国地位証明書(個人)」となります。外国地位証明って何って感じですが、要するに私はアメリカ人じゃありません、外国人ですってことを申告するってことですね。
アメリカ以外の国に居住している個人が、アメリカ企業から収入を得る場合に提出する書類です。よく似たものにW-8BEN-Eと呼ばれるものもありますがこちらは法人用です。
提出の義務はありませんが、提出することでアメリカの税金が免除または減免されるので提出しておくに越したことはありません。
ちなみに、アメリカからの収入も日本で申告して税金を納めなければならないのでそこはお忘れなく。
あくまでもW-8BENを提出しなければ「アメリカで納税+日本で納税」になるところを、W-8BENを提出することで「アメリカは免税or減免+日本で納税」になるということですね。
どこに提出するの?
w-8BENの提出は各ストックフォトサイトに提出します。3サイトなら3サイト分それぞれ提出が必要です。入力フォームは各サイトにあり、すべてネット上で完結できるので書類をもらってきたり郵送する必要はありません。
Adobe stock
コントリビューターページ>コントリビューターアカウント>タックス情報
Shutterstock
コントリビューターページ>報酬>タックスセンター
istock
コントリビューターページ(ESP)>マイアカウント「米国税務手続き」
どう書けばいいの?
w-8BENはアメリカの書類なのですべて英語で書かれていて、記入する内容も英語で記入しなければなりません。でも大丈夫!アメリカ人じゃないことを申告する書類なので自分の名前や住所などを記入するのがメインで英文法がどうとかってことは問われません。安心してください。
W-8BENは申告書1枚が3パートに分かれています。
今回は以下のサンプルで申告する準備をしてみます。
Part1の書き方
Part1は「Identification of Beneficial Owner」つまり「受益者の識別」ということで住所、氏名、生年月日などを記入するパートです。
とりあえず、記入したものがこちら。
ではそれぞれの項目の解説をしていきます。
1.Name of individual who is the beneficial owner
意味:受益者個人の氏名
記入:名→姓の順番に英語で記入します。
2.Country of citizenship
意味:市民権を得ている国
記入:国籍を記入します。
3.Permanent residence address (street, apt. or suite no., or rural route). Do not use a P.O. box or in-care-of address.
意味:地名や番地などの住所、ただし私書箱等は不可
記入:3の上段には地名や住所を記入します。
City or town, state or province. Include postal code where appropriate.
意味:市町村と郵便番号
記入:3の下段は都道府県名と市町村名、郵便番号を記入します。
Country
要約:国
記入:3の下段右は国名です。
4.Mailing address (if different from above)
意味:郵送先住所(上記と異なる場合)
記入:現住所に郵送で大丈夫であれば記入不要です。
5.U.S. taxpayer identification number (SSN or ITIN), if required (see instructions)
意味:必要に応じて、米国の納税者識別番号(SSNまたはITIN)
記入:アメリでの納税者識別番号を持っている人は記入します。持っていなければ記入不要です。
6.Foreign tax identifying number
意味:外国税識別番号
記入:マイナンバーを記入します。
7.Reference number(s)
意味:参照番号
記入:ここは記入不要です。
8.Date of birth (MM-DD-YYYY)
意味:生年月日
記入:月-日-年の順番で記入します。
Part2の書き方
Part2は「Claim of Tax Treaty Benefits (for chapter 3 purposes only)」つまり「租税条約給付の請求(第3章のみ)」というちょっと小難しいパートですが、ストックフォトの場合は記入する内容は以下の通りで大丈夫だと思います。
まずは記入例
9.I certify that the beneficial owner is a resident of~
意味:私は受益者が、米国と○○との間の所得税法条約の意味における○○の居住者であることを証明します。
記入:日本に住んでいることを証明するのでJapanと記入します。
10.Special rates and conditions
意味:特別料金および条件。 受益者は、上記9で特定された条約の○○の規定において○%の源泉徴収率を主張しています。(所得の種類を特定):○
記入:ここは1つ目の空欄に12(1)、2つ目の空欄に0.00、3つ目の空欄にimage and other contentと記入します。
ちなみにShutterstockの場合は9の欄でJapanを選ぶと10の欄は自動的に入力されます。
Part3の書き方
Part3は「Certification」つまり「認証」というパートでサインと提出日を入れるパートです。
署名欄の上にいろいろと書かれている内容ですが、とても長くなるので割愛します。ザックリ言うと私はアメリカには住んでなくて、条約締結国に住んでいて課税を免除される人ですよ、この情報を源泉徴収義務者に提出してもいいですよ、内容に変更があれば30日以内に提出しますよみたいなことが書かれています。
同意できるならサインしてねってことですね。同意できないならそもそも提出できないので、免税&減免を求めるなら同意せざるを得ないかと。
署名が2つあるのは1つ目がいわゆる署名、2つ目は1つ目で書いた署名はこう書かれてますよという欄になります。
サンプルでは1つ目の署名も入力になっていますが、手書きでサインすることも可能です。手書きのサインだとパッと見て読めないってこともあるので、改めて2つ目の欄で申告する感じなんでしょうね。
最後の日付を忘れずに。生年月日と同じで月-日-年の順番なのでご注意ください。
以上、W-8BENの書き方でした。これ1枚提出するだけで免税&減免になるので早めに提出することをおすすめします!