ストックフォト用語の解説~画像の形式~
スポンサーリンク
ストックフォトを始めたばかりの頃、アップロードできる写真の条件とかを見ても初めて見る言葉や聞いたことあっても意味が分からない言葉がいっぱいあってなかなか苦労しました。
そこで、ストックフォトで見かける用語をピックアップして解説します。
ストックフォトで見かける用語はたくさんあるので、まずはアップロード要件に関する用語を解説していきます。
アップロード要件で見かける用語
各ストックフォトサイトそれぞれに販売できる素材の要件が決まっています。
ピントが合っているとか写真の綺麗さも要件に含まれますが、何をどう写したかだけが大切なわけではありません。例えば、写真のサイズなども要件として決められています。
例えばAdobe stockの場合だと以下のような要件があります。
- 画像を JPEG 形式で提出します。
- sRGB カラースペースを使用
- 画像の最小解像度:4 メガピクセル
- 画像の最大解像度:100 メガピクセル
- 最大ファイルサイズ:45 MB(メガバイト)
- 透かしやタイムスタンプがない
- ファイルをアップサンプルせず、カメラで撮影できる最大サイズのファイルを提出してください。
引用元:Adobe stockコントリビューターマニュアル『写真とイラストの要件』-技術的要件-(2021.6.28参照)
URL:https://helpx.adobe.com/jp/stock/contributor/help/photography-illustrations.html
sRGBって何?メガバイトはわかるけどメガピクセルってなんか違うの?って私はなりました。
画像の形式関係
写真を含め、デジタル画像にはいろいろな圧縮形式があります。圧縮?って思いますよね。
写真のデータそのものはとっても情報量が多くてそのままだとデータが重くなりすぎます。データが重くなるとパソコンの容量を圧迫したり、ネットでの表示が遅くなったりと支障が出てしまうことがあるので、見た目に支障がない範囲で画像のデータを圧縮するんです。
圧縮形式はいくつかあって、拡張子で見分けることができます。
拡張子が表示されてない場合は、アイコンの上にマウスポインタを持っていくだけで調べられますよ。
Windowsの場合はその画像の日付やサイズなどが出てきて、そこに「項目の種類」として出てくるはずです。
もし出てこないよ?って場合はアイコンの上で右クリックして「プロパティ」を選ぶと「ファイルの種類」として表示されます。
JPEG、JPG(ジェイペグ)
拡張子は.jpg。
Adobe stockに限らず各ストックフォトサイトがアップロードできる形式として「JPEG」を指定しています。と言うかストックフォトに限らずネットで見かける画像はJPEGがスタンダードになっています。
その理由は綺麗さを保ちながらデータ量を軽くできるから。
JPEGが表現できる色は約1670万色と繊細な色の表現が可能ですが、人間の目にはわからないレベルの情報はがっつり切り捨てられます。
特にネットで画像を表示させようと思うとデータの軽さはとても重要。
データが重いと表示されるまでにやたらと時間がかかってしまいます。今ほどネット環境の良くなかった昔は本当に遅かった…。
ただし、JPEGは非可逆圧縮と言う切り捨てるタイプの圧縮方法なので何度も保存を繰り返すとそのたびに画像が劣化してしまいます。
JPEGがスタンダードと言いましたが、もちろん他の形式もあるのでちょっと紹介。
GIF(ジフ)
拡張子は「.gif」。
とにかくデータ量が軽い。その理由は表現できる色が最大256色だから。JPEGと比べると雲泥の差です。
ただし容量は軽くなるものの写真をGIFにするととっても残念なことになってしまうので写真で使われることはまずありません。
PNG(ピング)
拡張子は「.png」。
JPEGと同じ約1670万色の表現が可能な上に、JPEGとは違い可逆圧縮と言って何度保存しても画像が劣化しません。JPEGが切り捨ててしまうのに対してPNGは布団圧縮袋みたいにぎゅっと縮めるイメージ。ただし、その分データ量は大きくなってしまいます。
TIFF(ティフ)
拡張子は「.tiff」。
非圧縮&可逆圧縮なのでとても綺麗な状態を保てますが、その分データはめちゃくちゃ重い。非圧縮なのに可逆圧縮ってなんか変な気もしますけど、そうらしいです。
RAW(ロウ)
拡張子は「.CR2」や「.DNG」などいろいろ。
これは画像の圧縮形式とはちょっと違うんです。じゃあなぜここで紹介するの?って話ですよね。
それはカメラとは切っても切れない関係のものだからです。
と言うか、カメラメーカーが自分たちで独自に作っている画像形式なんです。だから拡張子がいろいろあるんです。
RAWデータは一眼やミラーレスなどのカメラに搭載されている機能(?)で、写真の生データを指します。フィルムカメラでいうところのフィルムの部分。
編集することを前提としているのでカメラが得た膨大な情報をそのまんま記録しています。しかも専用ソフトがないと見ることすらできません。
そのためRAWデータは専用ソフトで編集してJPEGなどに変換することになります。この変換作業は「現像」と呼ばれています。フィルムカメラと一緒ですね。
次はカラースペースの説明と行きたいところですが、ちょっと長くなってしまうので今回はここまで。